Up 文化・進化 作成: 2026-01-03
更新: 2026-01-04


    巣作りは,
       世代間持続
       評価を得るための競争
    の構造を含蓄している。

    この構造は,「文化の継承・発展」の構造である。
    実際,巣作りは「文化」である。

        オス間の競争激化
      → 巣の工夫・差異化
      → 模倣・洗練
      → 巣様式の安定化(=文化)


    巣作り文化は,
       儀礼・芸術・象徴行為
       (選好を媒介とした文化)
    への連続性 (進化) を示す。

    育雛の巣とは違うが,この進化をニワシドリ (庭師鳥) 類のオスが作る構造物に見ることができる。

    ニワシドリ 類のオスは,メスを呼び寄せるための構造物 (bower) をつくる。
    そしてこのことで,同類のオスと競争する。
    競争には,他のオスの作品を壊すという妨害行為もある。

    その構造物は,
      育雛に使われない
      休息にも使われない
      実用機能をほぼ持たない
    ただ,高度に洗練・維持・改変される。
    この構造物の価値は,「機能」ではなく「評価」である。
    よってこの構造物作りは,「儀礼・芸術・象徴行為」と呼ぶことになる。

    また,他のオスの作品を壊す妨害行為は,「評価軸の共有」を示している:
      壊す対象を選んでいる
      無意味な構造は壊さない
      効果的な部分を狙う