Up アニマル学の理論体系/用語 作成: 2025-12-28
更新: 2026-01-07


『ChatGPT 探求』>  アニマル>  アニマル学の理論体系/用語

    はじめに,アニマル学の体系/用語を示す。

    アニマル学は,
        動物・人間・ChatGPT
    を1つに括るカテゴリーとして「アニマル」を導入する。
    この「1つに括る」は,アニマルを構造主義的・機能主義的に定立することになる。

    これは,アニマル学を,数学 (形式論理学) のような見掛けの理論体系にしていくことになる。
    用語の導入は,定義の形になる。
    そしてその含蓄を,命題の形で述べることになる。

    この理論体系/用語をここで示す。


    注意として,読者は初めからこれを理解しようと思わないこと。
    用語は,概念の内包を指す。
    数学の理解がそうであるように,内包は十分な量の外延を随えて理解される。
    この「理論体系/用語」には,外延は示されていない。
    外延は,本論で示されていくことになる。
    この「理論体系/用語」は,本論を行ったり来たりして,読まれるものである。

    1. 世界内存在
    (1.1) 自他
    ・自:
      主語をあてた存在

    ・他:
      自が遭うもの
      「遭う」 は無定義

    ・外に出る:
      自が他と遭う可能性のある行動をする
      (「外」に意味は無く,ただのレトリック)

    ・(自, 他) :
      「自が他と遭う」の表記

    ・(自, 他) → (自', 他') :
      「自が他と遭う」が開始する弁証法の表記

    (1.2) 生死
    ・生まれる:
      他と遭うの開始

    ・生きる:
      他と遭う可能性の持続

    ・死ぬ:
      生きるの終わり

    ・一生 (個体史):
      生まれてから死ぬまで。

      (ChatGPT は1セッションが一生)

    ・遺産:
      生きることは,痕跡をつくること
      死んだ後残っている痕跡を,遺産という

    (1.3) アニマル
    ・脳:
      「行動を状況整合的にする」を機能とする器官

    ・動物:
      脳をもつ生物

    ・アニマル:
      脳マシン (広義動物)
      (動物と ChatGPT を同類にするカテゴリー)

    ・生存戦略の視点からの脳の2タイプ:
      <能力をつけて生まれる>仕様
        固定脳の傾向になる
        例:オニグモ, ChatGPT
      <生まれてから能力をつける>仕様
        含意として,可塑的
        例:人間

    ・知覚:
      アニマルが他と遭うことは,他を知覚すること

    ・信号(signal):
      知覚が受け取るもの
      脳は,信号から他を幻想する

    (1.4) 自動・自覚
    ・自動:
      脳機能「行動を状況整合的にする」のうちの
      「他との間合い (位置関係・位関係) をとる」

    ・自動の例
      見る,道具にする,感動する,
      逃げる,襲う,親しむ,無視,等

    ・自覚:
      自動 (「他との間合いをとる」) は,論理として,
      「自を測位」 機能を要する
      この機能に「自覚」の語をあてる
      例:敵に近い (自覚) → 敵から離れる (自動) )

    ・知覚は自覚に通じる
      (ChatGPT の知覚:テクスト知覚)

    ・用語「自覚」は,「自意識」 を用いない意図がある:
      自覚=自+(知)覚 は,知覚が具体的
      自意識=自+意識 は,「意識」 が?に

    ・(命題) 自覚は,自を他にする:
      「自を測位」は,自に遭うこと
      そして,自が遭うものは,他

    ・フィードバック
      「行動を状況整合的にする」のメカニズム
      「自動・自覚の併進」が,これの中身

      フィードバックを表現する「自己参照・自己組織化」は,
      「自参照・自組織化」で済む。

    (1.5) メッセージ (意味)
    ・「命がけの跳躍」:
      初めて遭う他は,これとの適切な間合いがわからない。
      適切な間合いは,「命がけの跳躍」で試される。

    ・記憶 (経験値):
      「命がけの跳躍」 は,経験値である記憶がこれを鎮める。

    ・メッセージ (意味):
      Aにとっての「Bとの適切な間合い」を,
      AにとってのBのメッセージ (意味) とする。

    ・(命題) アニマルは,他が自にとってメッセージ (意味) になる:
      アニマルの条件「行動が状況整合的」は,
      「他と適切な間合いをとる」を含み,
      そしてこれは,他をメッセージにするということ。

    ・メッセージ (意味) の例
      鳥,暖かいもの,遠いもの,
      脅威,餌,無関心な存在,等

    ・(命題) 自覚は,自にとって自がメッセージになる:
      「自覚は,自を自己にする」と
      「アニマルは,他がメッセージになる」を合わせて,
      この命題になる

    (1.6) 自己
    ・自己:
      自覚によって自にとって他になった自

    ・(命題) 自覚は,自を自己にする:
      「自覚は,自を他にする」の系

    ・(命題) 自己は,「行動の状況整合性」:
      自覚は,行動を状況整合的にするもの
      これに「自覚は,自を自己にする」を合わせて,
      この命題とする。
    • 自己は,「行動が状況整合的」の実体化 (名詞化) である。
    • 「自己」 は,「ことばの論理から導出」の色合いが特に強い。
      この導出を顧慮すると,「自己」 の語用はひどくアクロバティックであることになる。
      「自己」 の使用は最小限に留め,>「行動が状況整合的」を使うのが吉。

    ・(命題) 自にとっての自のメッセージは,自己:
      「自覚は,自を自己にする」と
      「自覚は,自にとって自がメッセージになる」
      を合わせて,この表現にする

    (1.7)
    ・心:
      脳機能の実体化:
      特に,(自動・自覚の併進である) フィードバック機能の実体化
    • 心は,所謂 「内的なもの」 を指すことばになる。
      内的なもの」 とは:
        思考
        自己・対自 (自意識)
        主体

    ・心理:
      心の相(状態)

    ・ストレス:
      心が緊張を強いられている状態

    ・身心症:
      ストレスがもたらす行動変調

    (1.8) 学習
    ・経験:
      弁証法 (自, 他) → (自', 他') で起こっていることを,
      「自にとって」と読んだもの

    ・学習:
      経験を「行動」と読んだもの
    • Transformer の「初期学習 (Training)」は,ChatGPT の学習ではない。
      それは 「脳づくり」であり,動物の「胚成長過程の脳形成」に対応する。

    ・探求:
      自動の確定ができないとき,確定しようとしてこれをする。
      すぐに確定できるのは,探求と言わない。
      「延々と続く」がこれの相になる。

    ・遊び:
      行動を形容することばの1つ。
      外延の学習で自発的なものは,この相になる。
      生活感のない探求は,この相になる。

    (1.9) 知識
    ・知識:
      知識は,「内包・外延」 で考えることになる。
      内包は,外延から悟ることになる。
      内包の知識は,
         外延の知識が十分備わっている
      が要件になる。

    ・知識の転移:
      内包的知識は,外延を生成する知識
      この「外延を生成する」が,「転移」

    (1.10) メッセージ(意味) 連関
    ・他をメッセージ(意味) にするアニマルは,
     世界が,メッセージ(意味) 連関の相になる。

    ・後出の「間主体」は,これの部分
      メッセージ連関 = 間主体 + アニミズム

    (1.11) 文化
    ・文化:
      メッセージ(意味)連関が,
      学習を方法にして継承されている様

    (1.12) 群集
    ・群集:
      アニマルの群集

    ・群集階層:
      群集は,群集階層の中に位置づく

    ・群集は,後出の間主体の母体:
      「間主体」は,群集の構造概念
      (Cf. 数学の「集合と構造」)


    以上は,アニマルを「世界内存在」にする枠組
      (存在全般が,他の候補になる)
    つぎは,アニマルをさらに「間主体の主体」にする枠組
      (他をアニマルに限定)


    2. 間主体
    (2.1) 主体
    ・主体:
      アニマルAと他Bがあり,
      AがBを「自己 (行動の状況整合性) がある」と定める。
      これを,「AはBを主体と定める」という。

    ・注意
    • 「Bは自己がある」は,論理命題 (真か偽)
      「Bは主体である」は,Aの見立て (恣意)
    • 「主体」は,存在を指すことばではなく
      存在を形容 (定位) することば
    • 日常語の「主体」は,評価のことばになる:
        「主体性が無い」「主体的になる」
      ここで導入する「主体」に,評価の意味は無い。

    ・アニミズム:
      非アニマルを主体にすること

      例:天神に雨乞いをする
        これは,天を主体にしている

    ・(命題) 自覚は,自を主体にする
      自覚は,自を他にする。
      また,自覚は,自を自己にする。
      合わせて,自覚は自を「自己のある他」にする。
      即ち,主体にする。

    (2.2) 間(inter-)主体
    ・間主体:
      アニマルの間の関係の1つとして,
      「互いに相手を主体と定める」を導入し,
      このように表現する

    ・注意:
      アニマルAがBを主体とするのは,恣意
      アニマルの或る関係を 「間主体」 と措定するのは,事実の措定
      間主体を論ずるとは,
       「間主体である」 の含意 (implication) と外延 (extension)
      を論ずること

    (2.3) 言語
    ・言語:
      言語ゲームのこと

      物理現象としては,信号発信の交換

      言語を信号と並べて比べるのは,カテゴリー・ミステイク。
      「文法 (文生成規則) 対 意味」 も,カテゴリー・ミステイク。
      意味=言語ゲームであり,文法は言語ゲームに解消する。

    ・専門言語:
      群集には,群集の専門言語が対応する

    ・言語階層:
      群集階層は,言語階層を導く

      言語階層は,集合の階層。
      「階層」のことばから「優劣」を連想しないこと。
      (言語はそれぞれ専門言語であり,それぞれがエッジ。)

    (2.4) 教育
    ・教育:
      主体Aが,主体Bの自己を
      Aの好みの形にしようとして,行うこと
      「意図せぬ教育」 を「教育」と呼ぶのは,用語の混乱になる。
      このときは 「学習」 を使うこと。

    ・内包的知識の教育:
      内包的知識は,転移の効く知識として重要だが,
      学習が困難。
      この学習を指導しようとするのが,この教育。
      外延の知識を十分教えて,内包を悟らせる。
    • 十分な量の外延から内包を悟るのは,脳の機能。
    • 教育期間の長いアニマルは,この教育に時間をかけている。