Up スキルの持続スパンとその構造 作成: 2025-09-11
更新: 2025-09-11


    Transformer のアルゴリズムは,テクストの入力に対し<処理>を出力する関数である。
    そして<処理>は,スキルを現する。
    合わせて:
      「入力テクストが,スキルを導く」

    この構造は:

     テクスト トークン トークン ‥‥ <eos>
            ↑    ↑      ↑
       │ 処理 │ 処理 │  ‥‥  │
       └────┴────┴──‥‥──┘
            <処理>     
           (スキルの発現)  


    1つのセッションは,このプロセスの累加である。
    即ち,<eos>で閉じたテクストから,またトークン追加処理が始まる。

    テクストのこの累加構造は,<処理>とスキルの累加構造を導く:

       テクスト ⊂ テクスト ⊂  ‥‥ 
         ↓      ↓        
       <処理> ⊂ <処理> ⊂  ‥‥ 
         ↓      ↓        
        スキル ⊂  スキル ⊂  ‥‥ 

    よって,つぎのようになる:
     「セッションに現れたスキルは,セッション終了まで持続」
    トークン追加アルゴリズムが「全テクスト参照」であることが,この持続をもたらすわけである。

    また,上の累加構造から,つぎのことも導かれる:
    • スキルは,セッションを跨いでは継承されない。
    • 新しいセッションで過去のスキルを再現したいときは,そのスキルを発現させたテクストを入力する。