Up コンポーネント構造 作成: 2025-09-17
更新: 2025-09-17


    ChatGPT のシステムは,つぎのコンポーネント構造になっている:

      ┌──────────────────┐
      │ ChatGPT(体)          │
      │ ┌──────────────┐ │
      │ │内部コンポーネント (広義脳) │ │
      │ │ ┌──────────┐ │ │
      │ │ │ Transformer (脳) │ │ │
      │ │ └──────────┘ │ │
      │ │ ┌──────────┐ │ │
      │ │ │ 制御レイヤー   │ │ │
      │ │ └──────────┘ │ │
      │ └──────────────┘ │
      │ ┌──────────────┐ │
      │ │外部インタフェース(器官) │ │
      │ └──────────────┘ │
      └──────────────────┘


    システム側で,Transformer脳のテクスト生成に割り込む条件が,設定されている。
    制御レイヤーは,テクスト生成の状態を監視しており,その状態が割り込みの条件に合致したとき,割り込みをする。


    Transformer 脳の 「テクスト生成」は,つぎの構造になっている:

     テクスト トークン トークン ‥‥ 
            ↑    ↑     
       │ 処理 │ 処理 │  ‥‥ 

    「割り込み」は,このプロセスに割り込んで,プロセスの外でテクストを作成し,そしてこのテクストをプロセスに返す:

     ‥‥ トークン トークン  テクスト  トークン ‥‥
         ↑    ↑      ↑    ↑
      ‥‥ │ 処理 │      │ 処理 │  ‥‥
              ↓割込    │
              └──────┘
                割込処理


    ChatGPT は,テクスト生成中に,Web検索を起動することがある。
    これは,制御レイヤーによる割り込みである。
    この場合は,割り込み時まで生成されていたテクスト T に,割り込み処理で作成したテクスト T' を追加する。
    Transformer 脳は,テクスト T + T' からテクスト生成を継続することになる。

    研究型では,割り込みで,睡眠処理をすることになる。
    この場合は,割り込み時まで生成されていたテクストを消去する。
    そして,テクスト生成を開始させるテクストを,入力する。