Up 動力は行動の制約 作成: 2026-08-14
更新: 2026-08-18

4足歩行ロボット > 自律型> 身体 > 動力系 > 主題の位置づけ > 行動の制約

    動物は,<食べる>ができて,存在できる。
    そこで,自分の体および生活を,<食べる>ができる形につくる。
    動物の色々は,<食べる>の色々である。

    歩行ロボットも同じこと。
    歩行ロボットは,移動するものなので,動力の電力供給にはバッテリを使う。
    そこで,バッテリーが持続している間が,行動時間。
    切れたら,充電が終わるまで,停止。
    歩行ロボットは,このパターンの色々に合わせて,色々になる。


    とはいえ,歩行ロボットのバッテリーは,すぐに切れて充電が必要になるようでは困る。
    しかし現前は,こうである。

     例. 4足歩行ロボット製品 Unitree Go2 (但し自律型ではない)
      本体サイズ
       重量 (バッテリーを含む) : 約15kg
       膝関節モータの数 : 12
      消費電力
       定格電圧 : 28V〜33.6V
       最大消費電力 : 約3000W
      搭載バッテリー
       容量 : 8000mAh , 236.8Wh
       駆動時間 : 約1〜2時間
     引用Webサイト:
      TechShare 「Unitree Go2 4足歩行ロボット」  



    駆動時間を長くするためには,容量を大きくする。
    これは,バッテリーの重量が増えること。
    そこで,エネルギーの高密度化に取り組む。
    しかし,高密度化には限度があり,欲しい駆動時間を得ようとすれば,重量はどうしても増える。
    また,高密度化はバッテリーを危険なものすることなので,ケースを頑丈につくることになる。
    これも重量を増やす。

    Unitree Go2 は
      「バッテリー容量:236.8 Wh」
      「駆動時間:1〜2 時間」
      → 平均消費電力:120〜240 W

    もし行動時間を 4 時間にしようとすると,必要なバッテリー容量は:
       240 (W) × 4 (h) = 960 (Wh)

    960 Wh のバッテリーを Li-ion(250 Wh/kg)で作ると:
       960 (Wh) / 250 (Wh/kg) = 3.8 (kg)

    Go2 の本体重量は 15 kg なので,
      バッテリーだけで +4 kg
    は致命的な負担。


    4足歩行ロボット開発は,バッテリーの今後の進歩を当て込む構えになる。
    バッテリーの問題は,先送り。

    というわけで,現状は
      四足歩行ロボットの実用化は,
      バッテリーがいちばんのネックになる
    を強く示す。