Up 教えられないことを教える 作成: 2026-05-21
更新: 2026-05-21


    歩行AI づくりは,
      画像認識AI
      チャットAI (LLM)
    をつくる場合と比較すると,その特徴がよく見えてくる。


    画像認識AI は,モデルにつぎの形のデータを入力してつくる:
      画像と,その画像で認識すべき対象の名
       の対(ペア)
    モデルに対象の名を言わせ,それが正解になるようにパラメータ値を調節する。
    これを,ビッグデータを用いて繰り返す。

    チャットAI は,モデルにテクストを入力してつくる。
    モデルにつぎのトークンを言わせ,それがテクストの通りになるようにパラメータ値を調節する。
    これを,大量のテクストを用いて繰り返す。
    画像認識AI づくりのときは「正解」があったが,チャットAI づくりのときは無くなる。(次トークンは,「正解」 ではない。)

    そして,歩行AI になると,訓練用データが無くなる。
    モデルが試行錯誤のジタバタをする環境を与え,モデルにただジタバタさせる。
    すると,モデルは自力で歩行能力を獲得する。


    画像認識AI,チャットAI,歩行AI のこの順番は,教えようとすることがだんだんと教えにくくなる順番である。
    そして,「教えられないことを教える」 は,「自立をサポート」 の形になるというわけである。

    「背中で教える」 ということばがあるが,これは意地悪をしているわけではない。
    教えたくても教えられない領域がある,ということを言っているわけである。