Up アイヌの終焉 : 要旨 作成: 2016-11-19
更新: 2016-11-22


    「アイヌ」は,北海道の歴史区分に出てくる「アイヌ文化期」の「アイヌ」である。
    「アイヌ」は,一地域の一時期の一生活様式を指すことばである。

    この「アイヌ」は,松前藩のアイヌ統治策によって,保たれた。
    その統治策は,つぎのものである:
    • アイヌを,和人依存にする
    • 和人依存状態を固定するために,アイヌを感化しない,アイヌに知識・技能を与えない

    ここで,<和人依存>の中身は,衣食住材の和人依存である。
    また,<感化しない,知識・技能を与えない>の内容は,文字を教えないとか,農業をさせないとかである。


    松前藩のアイヌ統治は,幕府の「植民」政策で終わりとなる。
    「植民」政策は,外国の蝦夷進出への対策である。
    国が「世界の中の一国」になることで,壊れる体制がある。
    江戸幕府はこれであり,そして松前藩もこれであった。

    幕府の「植民」政策は,明治政府の「開拓」政策に受け継がれる。
    「植民・開拓」による和人労働者の増加で,アイヌは無価値化の一途となる。
    無用かつじゃまな存在になる。

    そこで政治が入る。
    <無用>に対する政策は,<有用>に変える「教育」──「同化」──である。
    <じゃま>に対する政策は,「強制移住」である。
    そしてこれが,アイヌの終幕となる。


    同化策の位相は,つぎの空間の中に位置づく:
    「捨てさせる・強制」の例としては,入れ墨禁止の開拓使布達がある:
    • 1871(明治4)年10月8日布達
        これ以後に生まれた女子の入れ墨を禁止
        耳飾りを,男子は禁止,女子は猶予
    • 1876(明治9)年9月30日布達
        違反者には,懲罰


    "アイヌ" イデオロギーは,「同化」政策を非難する。
    はて,どうだったらよかったというのか。

    非難するのは,歴史を勉強したことがないからである。
    小児の図に乗る様はこっけいであるが,この場合は笑えないこっけいである。
    やることが,ことば狩り・歴史改竄だからである。