Up 「歴史の改竄」 作成: 2016-11-17
更新: 2016-11-17


    「アイヌ利権」実現の政治運動では,「アイヌ民族/先住民族」が用いられた。
    実際,「アイヌ利権」の根拠は,「アイヌ民族/先住民族」である。

    この「アイヌ民族/先住民族」は,イデオロギーである。
    科学では,虚偽である。
    「アイヌ民族/先住民族」を立てることは,歴史の改竄である。


    「アイヌ利権」それ自体は,大した問題ではない。
    "アイヌ" に入る金は,大した額ではないし,そしてこれはつぎに回転するのである。
    「経済効果」が成っているわけである。

    強調するが,「アイヌ利権」の金額など,まったくかわいいもんである。
    例えば,新薬や高度医療に対する保健適用を見よ。
    これは,「利権」である。
    実際,保健を利用してもとんでもなく高額な薬・医療は,低所得層には無縁のものである。そして高所得層の保険利用に,国がとんでもなく高額の手当をする。 格差社会をこれ見よがしにするふうで,シャレにならない。

    「アイヌ利権」が見捨てておけないものになるのは,「歴史改竄」の一点である。
    歴史は,金のために改竄されてはならないのである。
    政治家の都合のために,改竄されてはならないのである。
    「アイヌ利権」の場合は,「金のために改竄する」が「はした金のために改竄する」なので,いよいよバランスが悪い。


    「歴史改竄」は,2つである:
    1. アイヌを「民族/先住民族」にする
    「アイヌ」は,「アイヌ文化期」のことばが指す一地域・一時期・一生活様式を生きた者のことである。
    この集合概念は,「系統」の括りを却ける。
    特に,「民族/先住民族」の括りを却ける。
    (詳しくは,「アイヌ」の章で。)

    2「アイヌ収奪・虐待」のストーリーづくりをする
    『先住民族の権利に関する国際連合宣言』の「先住民族の権利」のことばには,「収奪・虐待された先住民族」が含蓄されている。
    そこで,「アイヌ民族/先住民族」を『宣言』にかぶせる作業には,「収奪・虐待されたアイヌ」のストーリーづくりが含まれる。
    これを行う者は,きまって「正しい歴史認識」を唱える。
    そしてこのことばこそ,彼らのお里を示している。
    かれらは,<かまし>を平気でやってしまう者たちである。