Up 「北海道入り」 作成: 2016-11-26
更新: 2016-12-14


    「先住」は,「<個体>間の先住関係」なら定義できる。
    しかし,「<個体のカテゴリー>間の先住関係」は,一般に定義できない。

    そもそも,「北海道先住」とはどういう絵図のものか。
    そこから考えることをしないので,簡単に「先住民族」のようなことばを使ってしまうわけである。


    「北海道先住者」は,「北海道が大陸と陸続きであった時期 (4万〜2万年前) ,北海道に入ってきたヒト」のことになる。
    ヒトは,小集団 (少人数ひとまとまり) の規模で,入って来た。
    小集団が少しずつ,入って来た。
    そしていくつもの小集団が,入って来た。

    「入って来た」は,「遠征」とか「移動」のイメージのものではない。
    狩猟採集生活は,浮浪する。
    その浮浪が積み重なって,結果的に北海道に入っていた,ということである。

    移動単位の小集団は,同じ言語を話す集団である。
    この言語の中に,アイヌ語/アイヌ語祖語が有ったのか無かったのか,わからない。
    ──いまからはわかりようがない。そして,今後ずっと,わからないままである。

    一方,言語はいろいろあったと考えるのが,しぜんである。
    大陸から陸伝いで北海道に入って来た動植物に多種を想うならば,語族についても多種を想うわけである。

    こういうわけで,「北海道にヒトが入ってくる」は,つぎのようなイメージになる:
    ここでB′ は,消滅した言語をイメージしたものである。
    また,図はヒトの移動を簡単のため4本の矢線で表しているが,<無数の細い線><方向ランダムで少しずつ進行する線>のようにイメージすること。