Up 「先住」概念の無効 : 要旨 作成: 2016-12-18
更新: 2016-12-18


    「アイヌの代表」に就く者たちがいる。
    彼らが,つぎのことを行う者たちである:
    • 「差別される者・虐げられる者」として「アイヌ」を立て,「謝罪しろ」を訴える。
    • 「「哀れな者・困窮の者」として「アイヌ」を立て,「手当しろ」を訴える。
    • 「北海道先住者」として「アイヌ」を立て,「土地を返せ,返せないなら賠償しろ」を訴える。

    「アイヌの代表」は,バックに「アイヌ」が控えていることになるものである。
    実際は,「アイヌの代表」のバックに「アイヌ」はいない。
    (「アイヌの代表」は,勘違いであり,はったりであり,こけおどかしである。)

    「アイヌの代表」を称するときの「アイヌ」に,実体はない。
    それは,具体的な個人の集まりとして立てられるものではない。
    また,具体的な個人の集まりとして立ててはならないものである。
    「アイヌの代表」には,「謝罪・手当・賠償を一手に受ける」の意味がある。
    (実際,「アイヌ利権」は,この構造の必然である。)

    「アイヌの代表」にとって,「アイヌ」とは,ガスのようなぼんやりした存在として立てるものである。
    ここで,「アイヌ=民族」の方便を用いる。
    しかもこの方便には,「アイヌ」の(かさ)を任意に設定できるという効用がある。
    手当・賠償をとるときは,「アイヌ」の嵩を大きく見せる。
    身内で配分するときは,「アイヌ」の嵩を小さくする。


    「手当」は,要求額をむやみに大きくできない。
    大きくしようと思うなら,「賠償」である。
    「賠償」を要求する形は,「土地を返せ,返せないなら賠償しろ」である。
    そこで,ロジックとして,「アイヌ=先住民族」が必要になる。
    こうして,「アイヌの代表」は,「アイヌ民族」を立て,さらに「アイヌ先住民族」を立てるものになる。

    「アイヌ=民族=先住民族」「土地を返せ,返せないなら賠償しろ」は,ただ唱えている分には,嗤ってやればよいものである。
    命題を装ってくるときは,これは事実捏造・歴史改竄になるので,虚偽命題であることを示してやることになる。

    「アイヌ=民族=先住民族」「土地を返せ,返せないなら賠償しろ」の虚偽は,どのように示すか。
    「アイヌ=民族=先住民族」に対しては,「先住」の概念が立たないことを示す。
    これはホモサピエンスの「北海道入り」をシミュレーションすればよい。( 「北海道入り」)
    土地を返せ,返せないなら賠償しろ」に対しては,「生態系の遷移」を示せばよい。( 「遷移する系」)