Up 系統の空間布置の表現法 作成: 2016-11-20
更新: 2016-11-20


    つぎは「ヒトの進化」図である:
( Wikimedia Commons「File:Human evolution chart-en.svg」から引用 )
    さて,この図は,どんな考え方でつくられているか。


    先ず,これは二次元座標空間である。
    時間軸と空間軸がある。

    図のベタ塗りの部分は,「拡大すると,無数の線が現れる」と見るものである。
    「無数の線が集まっていることで,ベタ塗りに見える」の解釈が求められている。

    無数の線のそれぞれは,個体の一生──<生まれ,あちこち移動し,そして死ぬ>──である。
    個体の一生の中の<この時この場所>を,すべて時空間平面にプロットする。
    この結果は,両端のある曲線になる。


    この図では,空間軸をつくるところで無理をしていることに,注意しよう。

    リアルな空間は,3次元である。
    よって,個体の一生をプロットする時空座標空間は,時間1次元・空間3次元のの4次元になる。
    これは,描けない。
    (どうしても描くなら,各時点に対し,そのときの個体の<空間>内布置を描くという方法になる。)

    翻って,空間を低次元化できれば,描けるようになる。
    空間を地球表面2次元に単純化すれば,時空座標空間は3次元になる。
    さらに地球表面を1次元に単純化すれば,時空座標空間は2次元になる。 ──これは,紙に書ける。
    上の「ヒトの進化」図は,こうしてつくられたものである。


    「ヒトの進化」図には,「個体の一生」「集団の遷移」そして「系統」が,<移動>として表現されている。
    (移動を書いてはいないが,書いているつもりである。)
    つぎの「アイヌの系統」の定義では,この表現法が用いられる。