Up 「アイヌの系統」のイメージ 作成: 2016-11-26
更新: 2016-12-14


    「アイヌの系統」や「先住民族」を簡単に言ってしまうのは,「系統」の適切なイメージがもたれていないからである。
    ここまで「系統」を定義し「系統」の図表示を導入してきたのは,「アイヌの系統」「先住民族」の適切なイメージをもつためである。
    いまこの準備ができたところで,「系統」の適切なイメージをここに示すとする。


    先ず,個体は,母系の中に位置づけることができる。
    母系は,溯行できる。
    ヒトの場合,この溯行はアフリカのイヴに至って,終わりとなる。

    翻って,これまで現れたすべてのヒト個体は,<アフリカのイヴから発生する母系分枝>の中に位置づく。
    「母系分枝」のイメージは,細い糸の枝分かれが延々と生じる様である。
    「枝分かれ」は,「出産」を表す。
    生じた枝が男のとき,枝はそこで終わる。
    特に,女が女の子を産まないとき,この女の枝の先は,子の代の枝で終端になる。
    現前の個体は,切れずに続いた母系の枝の終端である。

    「アイヌの系統」を定義しようとすることは,つぎの図から「アイヌの系統」を取り出そうとすることである:

図の見方:
  個体は,<時間-空間>座標空間の中の<移動>として記せる。
この個体すべてを記したのが,「母系が分枝しつつ個体が拡散」(三角形) である。
そして,アイヌとして生きた個体すべてを記したのが,「アイヌ」(楕円) である。

    そしてそれは,つぎの図のようになるということである: