Up 「個体」の表現 作成: 2016-11-20
更新: 2016-11-20


    §「系統の空間布置の表現法」で,個体を時空の座標空間に定位する方法──理念的方法──を述べた:
    1. 個体の所在を,時点と地点の対に表し,これを時空座標空間にプロットする。──それは,点になる。
    2. 個体の一生を,時空間内での個体の全移動に置き換え,これを時空座標空間に書き出す。──それは曲線片になる。

    「アイヌの系統」の定義に入る前に,2次元北海道時空座標空間での「個体」「系統」の表現に慣れておく必要がある。
    以下は,「個体」の表現の練習である。


    先ず,「移動が曲線に表される」は,つぎのイメージのものである:

    いま,これまで北海道に出現したすべての個体が,時空座標空間に描かれている様を,想像しよう。
    「空(間)」が「地球上全体」のときは個体は連続した曲線片で表されたが,「空(間)」を「北海道」に限定したときは<北海道を出入りする>に対応する断線が起こることに注意しよう。
a: 北海道で生まれ,道外に出ることなく,死ぬ
b: 北海道で生まれ,道外に出ることなく,いまに至る
c: 北海道に入り,しばし居て,出る

    この座標空間に,「○年○月○日○時○分○秒」の直線を引く。
    個体の曲線片で,この直線と交差するものの(かず)を数える。
    この数が,「○年○月○日○時○分○秒の北海道の人口」である。


    個体を表す曲線は,その個体の母親を表している曲線から,分枝の形で生じている。
    分枝点は,誕生の時と場所を表している。