実際，"アイヌ" の存在理由は，政治利用されることである。 "アイヌ" の政治利用は，社会主義体制をつくろうとする政治勢力によるものが始まりである。 彼らは，"アイヌ" が被抑圧者であり，自らの解放のために社会主義政権樹立の戦いに加わる者である，と見なした。 また，「アイヌ解放」を立てることが，自分たちの政治運動の大義名分の一つになると見た。 社会主義勢力の退潮と相応ずる格好で，"アイヌ" の政治利用の形が変わる。 即ち，交付金獲得に "アイヌ" を利用する，というものになる。 「"アイヌ" 族議員」も，二通りとなる。 1970年前後期，二風谷を主要ポイントにして "アイヌ" のオルグに奮闘した社会党国会議員岡田春夫は，前者である。(  岡田春夫)
そして，「アイヌ新法」成立に力を振るった自民党国会議員町村信孝は，後者である。( 町村信孝
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