Up | 鈴木宗男 : 要旨 | 作成: 2016-11-15 更新: 2016-11-15 |
鈴木宗男の政治手法は,詭計と強引とねちっこさである。 詭計で相手を騙し,強引で相手を退かせ,ねちっこさで相手を根負けさせる。 「アイヌ民族=先住民族」と "アイヌ"予算は,これが功を奏したものである。 詭計と強引とねちっこさは,族議員の要件である。 議員には族議員タイプとそうでないタイプがあるが,鈴木宗男は典型的な族議員である。 何を為すにも,族議員の振る舞いになる。 この中に,"アイヌ" 族議員としての振る舞いがある。 そしてこれまでのそれは,「アイヌ民族=先住民族」と "アイヌ"予算盗りの 即ち,この段階で,鈴木宗男は政治のステージから去ることになる。 政治家をわかろうとするとき,やっていることと本意の区別が大事になる。 「ライフワーク」をもっている政治家の場合は,「ライフワーク」が「本意」にあたる。 鈴木宗男は,「北方領土返還」をライフワークにしていた政治家である。 この文脈では,「アイヌ民族=先住民族」と "アイヌ"予算のうち「アイヌ民族=先住民族」の方に,彼の本意がある。 実際,鈴木宗男は,アイヌ法の制定まで目論んでいた:
アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会における議論等に関する再質問主意書
千島列島におけるアイヌ民族の先住性に関する質問主意書
現政府の「北方領土返還」は,「アイヌ民族=先住民族」を持ち込ませないものである。 「アイヌ民族=先住民族」は,はなしを面倒臭くするだけのものである。 鈴木宗男の「北方領土返還」は,特異なものである。 翻って,鈴木宗男は,策に溺れるタイプの政治家である。 「アイヌ民族=先住民族」は,歴史の国家的改竄である。 そして,この歴史改竄は,鈴木宗男の特異な「北方領土返還」に国がお付き合いした結果である。 |