Up "アイヌ"進化の複雑系」: 要旨 作成: 2019-10-15
更新: 2019-10-15


    ひとは,自分の理屈と合わないものを,悪にする。
    悪は,糾弾すれば正されると思う。
    悪が続くのは,自分以外の者は頭が悪くてこの悪がわからないからだ,と思う。
    そして自分の同類がいることを見て安心し,同類がつくっているサイトに訪れ,威勢のよい糾弾のことばを吐く。


    ひとの営みは,他の者には悪に見えるようになっている。
    生きるとは,利己的に生きるということだからである。

    《自分の理屈と合わないものを悪にする》は,お互い様になる。
    糾弾される側の者は,糾弾してくる者を悪にする。
    こうして,糾弾合戦になる。
    そして,ヘイト2陣営を形成する。


    「アイヌ利権」は,ヘイト2陣営の論争題になっている。
    よって,「アイヌ利権」の科学的主題化──「アイヌ利権」研究──は,ヘイト2陣営を却けるところから始めることになる。

    社会は,個の<利己的に生きる>がせめぎ合う系であり,このせめぎ合いがその都度均衡を実現している系である。
    系のこの自己組織化の内容は,社会とその中の個の「進化」である。

    現前は,進化史である。
    歴史は重く,ことばは軽い。
    現前は,「悪」として糾弾することで改まるものではない。
    実際,武力 (暴力) さえも軽いものになる。
    ──「悪」が武力で退治された(ため)しは無い。


    かくして,「"アイヌ"進化の複雑系」が「アイヌ利権」研究の方法論になる。,
    主題は, 「進化」である。
    「複雑系」の縛りは,論考を丁寧にさせる。
    そして,ヘイト2陣営は, 「系の要素」として片付けられるものになる。 ──ヘイト2陣営を却ける方法は,<片付ける>である。