Up 「アイヌの系統」 作成: 2019-10-25
更新: 2020-02-04


    「アイヌの系統」とは?
    「アイヌの系統」のことばは,つぎの意味で使われている:
     「 先祖のうちに,アイヌ (北海道でアイヌ文化を生きた者(註)) がいる」

    この意味に従えば,先祖のうちに一人でもアイヌがいれば,アイヌの系統である


    この「アイヌ系統者」は,全国に拡散していることになる。
    そして,だれにも「アイヌの系統」の可能性がある
    以下,これの理由。


    (1)「系統」の定義
    アイヌ系統者は,全人口に占める割合を増やす一方となる:
       アイヌ系統者を(男), (女),非アイヌ系統者を(男), (女) とすると,
      の子ども:アイヌ系統者
      の子ども:アイヌ系統者
      の子ども:アイヌ系統者
      の子ども:非アイヌ系統者

    (2) 移動
    アイヌで本州に渡った者は,何人もいる。
    そのうち,和人の異性との間に子をもうけた者は,何人もいる。
    そのうち,系統がいまも続いている者は,何人もいる。
     <こういうことが,可能性としてある>
    彼らの末裔は,日本のあちこちにいることになる。

    そして,アイヌが終焉して 150余年。
    この間の人の移動は激しい
    彼らの末裔は,日本全国にとどまらず,世界中に拡散していることになる。


    註: アイヌは,北海道発祥ではない。
    例えば,東北アイヌがある。( 東北アイヌ)
    実際,北海道アイヌは,日本書紀等に「蝦夷」等の名称で出てくる狩猟採集文化者が,農耕文化者に追われて北上し,ついに北海道に入った者のことである。