Up 「イオマンテ」 作成: 2018-12-01
更新: 2018-12-01


      菅江真澄 (1791), p.536
    軒のたけにひとしく太き虎杖の(をり)を作りて,チカフカムヰとてシャモ嶋梟鴟(ふくろう)というこの大鳥を,鳥の神とてかひやしなひたてて,葉月,長月にもなれば,鳥にてまれ獣にてまれ,これをさ(裂)きほふり,それをさかなに,あるしまふけ(饗設)をせり。
    一とせに一度のアヰノの(コタン)の大祀饗飾にして,賑ひすといふ。
    シャモの辭にこれを送るといひ,アヰノはこれをヨマンといふとなん。