Up 係わり合い忌避 作成: 2016-11-23
更新: 2016-11-23


    ひとは,事なかれ主義である。
    係わると面倒かも」と感じた/思った/考えた物事は,忌避する。
    これは,防衛反応であり,しぜんなことである。

    "アイヌ" が「アイヌ差別」を訴える内容に, 「アイヌであることが理由で,相手の親に結婚を反対された」がある。
    これは,「係わり合い忌避」の場合である。
    <係わると面倒なことになりそうな存在>として,この場合受け取られたわけである。

    これは,非難することではない。
    「相性が悪い」という問題である。

    相性問題は,相手と自分の両方の問題である。
    「アイヌ差別」を訴える者は,専ら相手の問題にする。
    そこで,つぎが特段の要点になる:
      「アイヌであることが理由で」には,つぎの二つがある:
        「アイヌの系統の者であることが理由で」
        「この "アイヌ" であることが理由で」
    拒否された者は,「この "アイヌ" であることが理由で」は自己批判に進む趣きなので,「アイヌの系統の者であることが理由で」にしたがるのである。


    人には,個の多様性がある。
    アイヌの系統の者にも,個の多様性がある。
    「相性」が問題になるのは,あたりまえのことである。

    自分が「この "アイヌ"」であることは,個性である。
    ひとに認めさせることではない。
    ひとは,認める筋合いのものではない。
    認められないことで文句を言うのは,小児である。