Up いじりといじめ 作成: 2016-11-23
更新: 2016-11-23


    テレビのバラエティー番組は,「いじる・いじられる」で笑いをつくる。
    「いじり」は,<子ども>のいじめ (から恐喝・暴行・虐待を除いたもの) とまったく同型である。

    <おとな>とは,<子ども>が抑圧された形である。
    核には,<子ども>が厳然として存在する。
    <子ども>は,解放されたときに出てくる。
    外から帰って家でくつろぐといった場合である。
    このとき,バラエティー番組で「いじり=いじめ」を楽しむというわけである。


    「いじり」は,「シャレになる」で合理化される。
    翻って,「いじり」と「いじめ (から恐喝・暴行・虐待を除いたもの)」の対比は,つぎの対比に過ぎない:
      「いじり」:シャレになるシャレ
      「いじめ」:シャレにならないシャレ

    <子ども>のいじめの問題には,<子ども>と<おとな>のシャレのレベルが違うということがある。
    <おとな>の感覚では「信じられない!」となるものが,<子ども>のいじめではふつうに出てくる。

    例えば,「放射能が伝染(うつ)」をシャレにする<子ども>が現れてくる。
    放射能が伝染る」とほんとに思っているわけではない。
    わざと「放射能が伝染る」と囃し,そしてこれをおもしろがるということを,やってしまうのである。