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商品の狩猟採集

作成: 2016-07-22 更新: 2016-07-22

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いまトマト栽培を生業にしている者は，自分が食べるためにトマトを栽培しているのではなく，トマトを市場に運び，これを売り，得た金を，米等の食品や生活用品の購入とその他生活費にあてる。 この生業は，貨幣・市場・交通のインフラ──「商品経済」── の上に成立する。 アイヌの終焉は，アイヌの狩猟採集生活がこのトマト栽培のようになることである。 実際，アイヌの狩猟採集生活の最期の形は，《狩猟採集したものを売り，得た金を米等の食品や生活用品の購入とその他生活費にあてる》である。 この生活のインフラ (「商品経済」) は，和人が導入したものである。 アイヌの狩猟採集生活は，商品経済に乗ったところで，最期となる。