Up 給与地コタン 作成: 2017-02-13
更新: 2017-02-13


      喜多章明「旧土人保護法とともに五十年」
    『コタンの痕跡──アイヌ人権史の一断面』, 1971, pp.367-436.
    p.369
     当時帯広町旧土人の居住するコタシ(部落) は帯広駅を距る西北方四キロの地点、通称伏古コタンと呼ばれ、人口約百五十人、保護法第一条の規定により無償下付された土地、いわゆる給与地は二百三十二町歩、すでに成墾された畑が一望のうちに坦々として展開し、その中に草の庵の拝み小屋が、ここかしこに点々と散らばって見えた。