Up | 武器 | 作成: 2017-02-01 更新: 2017-02-01 |
デマゴギーは,何が目的か。 デマゴーグには,やっつけたい者がいる。 その者をやっつけるために,その者を<悪>に仕立てる。 そして,ひとに義憤を抱かせて,その者をやっつけるよう仕向ける。 デマゴギーは,つねに成功を見る。 ひとは,プロパガンダの内容の真偽を確かめようとは,しないからである。 そこで,デマゴーグは,ますます図に乗ってデマゴギーを用いるようになる。 政治運動は,大なり小なり,デマゴギーを武器にする。 最たる者は,人民革命イデオロギーの政治運動である。 彼らは,為政者を悪に仕立て,大衆に義憤を抱かせ,為政者をやっつけるよう仕向ける。 人民革命イデオローグの思考回路は,つぎのようになる: シャモ・ヘイトスピーチは,ここで謂うデマゴギーである。 シャモヘイト・スピーチをする者は,どのような者たちか。 アイヌ系統者は,「自分をアイヌ系統者として現す」について,つぎの二派に分かれる: aは,シャモ・ヘイトスピーチをする者ではない。 実際,シャモ・ヘイトスピーチをすることは,自分をアイヌとして現すことである。 bは,「アイヌ特権」を合理化しなければならない立場である。 「アイヌ特権」を合理化するものは,結局「アイヌ法」である。 『旧土人保護法』は,「アイヌ法」である。 bは,「アイヌ法」の保持と,これの強化 (「新法」実現) を,政治運動していかねばならない者になる。 bは,「アイヌ特権」の合理化として,「蔑視」「薄遇・冷遇」「苛虐・虐待」「迫害」の意味の「アイヌ差別」を訴えることになる。 そしてこのとき,デマゴギーをやることになる。 bのデマゴギーは,歴史改竄にまで進む。 その内容は,これを授業された生徒が義憤をもよおすものである。 "アイヌ" の子弟であれば,「シャモをやっつけてやりたい」の怨念をもつようになるものである。 bは,これが公教育にのるよう,運動する。 このように,シャモヘイト・スピーチ (デマゴギー) の出自・所在は,いつもbなのである。 ここは,重要なところである。 実際,"アイヌ"学の要諦は,これの押さえにある。 シャモヘイト・スピーチ (デマゴギー) にいちばん引っかかるのは,実は「アイヌ学者」である。 一般者はもともと「アイヌ」に無関心な者であるから,デマゴギー・プロパガンダは彼らのもとには届かない。 これをキャッチするのは,「アイヌ学者」である。 そして,他愛なくひっかかってしまう。 どうしてこうなるのか. ひとは,ロジックよりも,「正義」を採るものだからである。 デマゴギーは,義憤に訴える物語である。 ひとは,正義の味方でいたいから,義憤を表明する。 |