Up 表現の狡さを却ける営みが,学術/科学 作成: 2017-01-28
更新: 2017-01-28


    表現は,狡い表現ができる。
    表現者は,<狡さの抑制>をモラルにする。
    しかし,表現者が<狡さの抑制>とするものは,主観であり,結局は独善である。

    そこで,<狡さを抑制するシステム>の考えに進む。
    学術/科学が,これである。

    表現の作成は,明証主義が課される。
    作成された表現は,つぎに審査にかけられる。
    このプロセスをパスして,はじめて「表現」として認知されるものになる。


    ただし,科学分野によって,「明証」の内容がかなり違ってくる。
    「明証」が最も厳格になり,その代わり「明証」の意味が最もわかりやすいのが,数学/形式論理学である。

    逆に,明証」を定め難いのが,人文科学である。
    実際,人文科学は,明証主義を文献/原典主義でカバーする格好になっている。


    そこで「アイヌ学」はどうか?となるわけであるが,「学術/科学」とはとても呼べたものではない。
    なんといっても,「アイヌ」僭称者 (確認:アイヌは過去のもの) を「アイヌ」と定め,実践講師扱いする世界である。