1970年代は,「解放」運動ブーム期になった。
この期には,主観的 "解放のための実践行動" のいろいろな出来事/事件が起こった。
「アイヌ解放」では,つぎのような出来事/事件がある:
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1972-03 |
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北海道放送 (HBC) のTVドラマに抗議(ウタリ協会石狩支部 小川隆吉ら) |
1972-08 |
第26回日本人類学会・日本民族学会連合大会で,抗議行動(太田竜・新谷行・結城庄司・成田得平・山本多助) |
1972-09 |
シャクシヤイン像事件(太田竜・新谷行・結城庄司) |
1972-10 |
旭川風雪の群像,札幌北大資料室同時爆破事件 |
1973-01 |
静内町ステッカー事件 |
1973-02 |
静内町役場前座り込み |
1973-03 |
社会党道本部のアイヌ問題審議会設置の動きに,抗議 (アイヌ解放同盟) |
1973-03 |
北海道放送 (HBC) のTVドラマに抗議(成田得平) |
1974-03 |
白老町長襲撃事件 |
また 1974年は,施設,記念碑/像に対する損壊・汚染・落書きの小さな事件が,特に集中した年である。
こうなるのは,「解放」運動が素人参加の運動であり,「解放」の中身には思考停止している者たちの運動だからである。
彼らは,自分なりの思いで,「アイヌ解放のための個人主体的実践」を<事件>に表現する。
《児戯に等しい事件が相次ぐ》状態になるのは,このためである。
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