Up 子どもは裸 作成: 2018-12-03
更新: 2018-12-03


     村上島之允 (1809), p.570

      松田伝十郎 (1799), p.94.
    子供等は十二,三歳迄も裸躰(はだか>)にて育ち,極寒にも犬の皮一枚を着し,‥‥

      最上徳内 (1799), p.529
    嬰児四、五歳、巖冬赤膚にして□(衤+襄)袵におく。
    此時衣をきすれは長じて事に堪へすといふ。
    六、七歳にいたれば成人と同じ。

    アイヌは,冬も薄着である。
    この耐寒能力は,子どものときに裸で育てられることで養われる。
    またこれは,アイヌの毛深さとも関係している。

      註.  体は,環境に合わせて柔軟に変化するようにできている。


    引用文献
    • 松田伝十郎 (1799) :『北夷談』
      • 高倉新一郎編『日本庶民生活史料集成 第4巻 探検・紀行・地誌 北辺篇』, 三一書房, 1969. pp.77-175
    • 最上徳内 (1808) :『渡島筆記』
      • 高倉新一郎編『日本庶民生活史料集成 第4巻 探検・紀行・地誌 北辺篇』, 三一書房, 1969. pp.521-543
    • 村上島之允 (1809) :『蝦夷生計図説』