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串原正峯 (1793), p.506
蝦夷人の着するアツシに薄紫に染たるあり。
これは何を以て染たるものぞと尋し所、宗谷領の内にチエトマヱといふ所にフラシノといふものの實なり。
フラシノは和名濱李と云ものなり。
是を口中にてかみくつしアツシを染たるなりといへり。
色合至て見事にて、やはり江戸紫のことし。
チヱトマヱに澤山あり。
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引用文献
- 串原正峯 (1793) :『夷諺俗話』
- 高倉新一郎編『日本庶民生活史料集成 第4巻 探検・紀行・地誌 北辺篇』, 三一書房, 1969. pp.485-520.
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