Up 丸小屋 作成: 2019-02-09
更新: 2019-02-09


      串原正峯 (1793), p.505
    丸小屋といふは
    長さ壹丈二、三尺もある丸木を貳拾四、五本圓のごとく建、
    夫へ上より段々キナにて覆ひ キナといふは夷の葦苫の事なり、かくして雨風を凌ぎ、
    一方に口を明、出入をするなり。
    上にも煙ぬきの穴有、
    丸小屋の内、
    差渡凡貳間程丸く座取て、
    眞中に爐を拵、煮焚等をなし、
    予抔蝦夷地通行の節、運上屋其外夷小屋等なき所にて度々此丸小屋を補理止宿せしなり。


    引用文献
    • 串原正峯 (1793) :『夷諺俗話』
      • 高倉新一郎編『日本庶民生活史料集成 第4巻 探検・紀行・地誌 北辺篇』, 三一書房, 1969. pp.485-520.