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ペラウシトミカムイ (鍬形)
作成: 2018-11-29
更新: 2018-11-29
村上島之允 (1800), pp.69,70
「
ベラシトミカモイ
松前俗曰鍬先
大
サ
一尺五寸、表
ハ
革を張、銀金具鋲圖の如し。
裏は銕(鉄)の板金なり。
是蝦夷第一品の神器とす。
古昔、甲革の器と思
ハ
る。
呼造
(
ヨフカリ
)
曲中にも
造島神
(
カルモシリカモイ
)
、天より降し給ふ事をうたい傳ふ。
家にありて
ハ
不浄の事もあらんとて浄地を撰
ミ
一宇を建て安置す。
又山林幽谷の空洞
ニ
も秘蔵す。
宝暦新歳四月カヤベ浦湯の崎の丘より数枚掘出す。
革鉄は朽て鋲の
ミ
存せり。
酋長ヲテレキ蔵す。」
引用文献
村上島之允 (1800) :『蝦夷島奇観』
佐々木利和, 谷沢尚一 [注記,解説]『蝦夷島奇観』, 雄峰社, 1982