Up 海アイヌの食 作成: 2019-02-08
更新: 2019-02-08


      串原正峯 (1793), p.496
    蝦夷食糧の事は常々おもに魚類を食し、
    是も漁に出、さし網又はアチウカニ 和名ヤス、柄の長さ四間計、是をもって海魚を突なり。
    海底深き所は足し柄をなして、海底へおろし突なり。
    右獲たる所の魚を海水を以て煮て食す。
    貯置には干魚となして圍ひ置なり。
    秋より冬は海上荒て漁獵なりがたき故、夏中飯糧になす草を取て貯置なり。
    取たる時直にも食す。
    これも汐水にて煮て食するなり。
    右草飯糧に貯ゆるには、能干て臼にて搗はたきて、糟をはかためて餅となし、粉をば水干して葛のことく製し貯置なり。
    食するには是を丸め、魚油にて煮て食す。
    又は湯煮にしても喰ふ事なり。


    引用文献
    • 串原正峯 (1793) :『夷諺俗話』
      • 高倉新一郎編『日本庶民生活史料集成 第4巻 探検・紀行・地誌 北辺篇』, 三一書房, 1969. pp.485-520.