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久保寺逸彦 (1956), p.185
Uwepeker と称せられるものには、次の四種がある。
(イ) Kamui-uwepeker (神々の昔話)
(ロ) Ainu-uwepeker (人間の昔話)
(ハ) Panampe-Penampe-uwepeker (川下の者と川上の者の昔話)
(ニ) Shisam-uwepeker, Sam-uwepeker (和人の昔話)
そのうち、(イ)と(ロ)は、第一人称叙述の形式をとり、
(ハ)と(ニ)は、第三人称叙述の形式をとる。
また、(イ)(ロ)(ハ)の三つは、アイヌ固有のものであり、
((ニ)は、その名称が示すように、内地から渡った説話が、アイヌ化されて、伝承されているものである。
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引用文献
- 久保寺逸彦 (1956) :「アイヌ文学序説」, 東京学芸大学研究報告, 第7集別冊, 1956
- 『アイヌの文学』(岩波新書), 岩波書店, 1977
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