Up 分類 作成: 2019-01-16
更新: 2019-01-16


      久保寺逸彦 (1956), p.185
    Uwepeker と称せられるものには、次の四種がある。
     (イ) Kamui-uwepeker (神々の昔話)
     (ロ) Ainu-uwepeker (人間の昔話)
     (ハ) Panampe-Penampe-uwepeker (川下の者と川上の者の昔話)
     (ニ) Shisam-uwepeker, Sam-uwepeker (和人の昔話)
    そのうち、(イ)と(ロ)は、第一人称叙述の形式をとり、
    (ハ)と(ニ)は、第三人称叙述の形式をとる。
    また、(イ)(ロ)(ハ)の三つは、アイヌ固有のものであり、
    ((ニ)は、その名称が示すように、内地から渡った説話が、アイヌ化されて、伝承されているものである。


    引用文献
    • 久保寺逸彦 (1956) :「アイヌ文学序説」, 東京学芸大学研究報告, 第7集別冊, 1956
      • 『アイヌの文学』(岩波新書), 岩波書店, 1977