Up 遺物研究 作成: 2019-01-19
更新: 2019-01-19


    「アイヌのリテラシー」研究は,遺物研究になる。

    アイヌは,19世紀末に終焉した。
    学術的な「アイヌのリテラシー」調査は,その後のことになる。

    「アイヌのリテラシー」研究は,その調査記録が唯一の研究対象となるものである。
    かくして,「アイヌのリテラシー」研究は,遺物研究である。
    しかもここには,「後の祭り」的に為された調査の記録を果たして「遺物」としてよいかという問題もある。


    古生物の化石は,その生物の色や臭いを伝えない。
    「アイヌのリテラシー」調査は,筆録と音録の二形態の記録を遺しているが,これは「化石」である。


    ちなみに,「アイヌ文化の保存」を唱える団体の再現(もの)は,信用できない。
    彼らは,「アイヌ」について知ったふりをする者である。
    彼らは自分の生業/保身のために,知ったふりをする。
    そして,生業/保身が構えであるために,中身を勝手に変えてしまうことになる。

      「中身を勝手に変えてしまう」のわかりやすい例が,「アイヌ料理」「アイヌ民芸品 (彫物・織物)」。