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Nevsky, Nikolai, p.17
アイヌは誰もが, 男も女も歌うのが好きである。
彼らは草地, 畑地, 海辺での仕事を楽にするために歌い, 何か失敗したときや不幸が生じたときも歌い, 嬉しいときも感情を吐露するために歌う。
若い男も女も一人とり残されると, すぐにちょっと気が滅入ったりふさぎ込んだりして, 彼らは歌い始める。
彼らの歌は必ずしも言葉があるとは限らず, その大半には歌調が無い。
それは喉の奥で発せられ, 何か両唇音を伴なう複雑な調音である。
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引用文献
- Nevsky, Nikolai
- エリ・グロムコフスカヤ[編], 魚井一由[訳]『アイヌ・フォークロア』, 北海道出版企画センター, 1991.
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