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菅江真澄 (1789), pp.367,368 (図は p.392)
[平田内(註)から発つにあたり]
弓をかしらにかけ,こもつゝみのおも(重)げなるに毒箭筐をそへて,お(負)ひもたるアヰノの行
を,さち(幸)なるあない(案内),あらくま(荒熊)のおそれもあらじ。
かれに行末をとへば,まづ寄木宇多,カイドロマ,イシカイドロマ,キシノワシリ,チラチラ,あなま,ニビシナヰ,ふやげま,たきのま,タンネヒラ,ボンナイ,でけま,セキナヰ,くろワシリ,まるやま,ビンノマ,ポロモヰ,はたけなか,熊石(註),と手ををりをり,シャモこと(言)葉かよ(通)うアヰノのかた(語)りもて濱路をゆき,‥‥
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註 :「平田内・熊石」の位置 (Googleマップから引用)
引用文献
- 菅江真澄 (1789) :『蝦夷喧辭辨 (えみしのさへき)』
- 『菅江真澄集 第5』(秋田叢書), 秋田叢書刊行会, 1932, pp.307-424.
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