Up 独立-対-従属 : 要旨 作成: 2017-01-17
更新: 2017-01-17


    アイヌ終焉後のアイヌ系統者の進路/生き方は,多様である。

    多様性は,「<独立・従属>スペクトラム」のように見ることができる。
    ──<独立>の色合いが強い者,<従属>の色合いが強い者,その中間の者,がいる。 そして,一人で何通りもやることになる。

    独立型のアイヌ系統者の歴史は,「アイヌ学者」が取り上げるところとはならない。
    独立型は,「アイヌの系統」を唱えないからである。
    アイヌ終焉後アイヌ系統者の歴史として「アイヌ学者」が取り上げるのは,従属型の歴史である。


    従属型であるとは,「アイヌ特権」を用いるということである。
    「アイヌ特権」を用いることのできる者は,「アイヌ」である。
    しかし,アイヌは過去のものである。
    「アイヌ特権」を用いるために自分を「アイヌ」にするのは,「アイヌ」の僭称である。
    従属型は,「アイヌ」僭称する者である

    「アイヌ」を僭称する者を,本論考は "アイヌ" と定義した。
    そこで,従属型アイヌ系統者の歴史は,"アイヌ"史である。

    "アイヌ"史は,「アイヌ特権」を用いるアイヌ系統者の歴史である。
    「アイヌ特権」は,いまは「アイヌ利権」である。
    よって,"アイヌ"史は,「アイヌ利権」実現の歴史である。
    即ち,"アイヌ"史は「アイヌ利権」史である。


    「アイヌ学者」は,これとは違う。
    彼らにとって従属型アイヌ系統者の歴史は,「アイヌの悲惨と闘争」史である。
    こうなる理由は,彼らがつぎの2通りだからである:
    1. 「人権」イデオロギーの者である
    2. 「アイヌ利権」パラサイトである