アイヌ民族文化財団は,実質,北海道(庁) の "アイヌ" 担当部署といったものである。
アイヌ民族文化財団が一生懸命にならねばならぬ事は,北海道(庁) が一生懸命にならねばならぬ事である。
特に,アイヌ民族文化財団が「民族共生象徴空間」の運営主体であるということは,北海道(庁) が運営主体だということである。
アイヌ民族文化財団が立てている事業区分は:
- アイヌに関する総合的かつ実践な研究の推進
- アイヌ語の振興
- アイヌ文化の振興
- アイヌの伝統等に関する普及啓発
- 伝統的生活空間の再生
- 民族共生象徴空間運営事業
- その他
そしてこのうちの「民族共生象徴空間運営事業」は,内訳がつぎのように記されている:
|
文化庁 (2019), p.17
1 民族共生公園等開業準備業務
①伝統芸能上演プログラムの運営準備等
・上演演目及びシナリオ等の検討
・演出映像や音響技術の検討
・多言語解説手法の検討・上演衣装及び舞台展示工芸品の作成等
②体験交流プログラムの運営準備
・実施マニュアル作成
・材料、機材の調達計画の検討
・工芸品等の作成等
③各施設等の設備、機能の検討
・飲食物販の運営内容の検討
・安全確保方策の検討
・圏内情報案内システム、多言語ガイドシステムの導入方策の検討等
④広報及び誘客促進等
・ポスター・リーフレット、ホームページの作成
・旅行会社への誘客促進活動、出張公演等でのPR活動等
2 国立アイヌ民族博物館管理運営準備業務
①調査研究・交流に関する業務
・調査研究事業の企画立案、研究機材の選定、アイヌ語表記に関する検討
・資料の修復・復元に係る調査研究、機材の選定等
②展示企画に関する業務
・展示に関する企画、計画、解説文の作成
・展示備品に関する企画、製作
・必要な機材の選定及びメンテナンス計画の検討等
③資料に関する業務
・資料アーカイブシステムの導入検討
・燻蒸機器、資料保管什器等資料管理に必要な機材の選定
④教育普及及び広報に関する業務
・博物館内外で行う公演、講習、講座等の企画
・博物館等に関する広報展開活動等の検討、実施
⑤施設管理に関すること
・カフェ、ミュージアムショップの企画検討
・必要な設備、備品等の検討等
⑥民族共生象徴空間の運営に関すること
・民族共生象徴空間の愛称、ロゴ等の検討
|
|
アイヌ民族文化財団 /北海道は,いま国立アイヌ民族博物館の運営に関しては「年間来場者数100万人の達成」を負う格好になっている:
|