Up アイヌ民族文化財団 (運営主体) 作成: 2020-02-06
更新: 2020-02-06


    アイヌ民族文化財団は,実質,北海道(庁) の "アイヌ" 担当部署といったものである。
    アイヌ民族文化財団が一生懸命にならねばならぬ事は,北海道(庁) が一生懸命にならねばならぬ事である。
    特に,アイヌ民族文化財団が「民族共生象徴空間」の運営主体であるということは,北海道(庁) が運営主体だということである。


    アイヌ民族文化財団が立てている事業区分は:
      1. アイヌに関する総合的かつ実践な研究の推進
      2. アイヌ語の振興
      3. アイヌ文化の振興
      4. アイヌの伝統等に関する普及啓発
      5. 伝統的生活空間の再生
      6. 民族共生象徴空間運営事業
      7. その他
    そしてこのうちの「民族共生象徴空間運営事業」は,内訳がつぎのように記されている:
      文化庁 (2019), p.17
    1 民族共生公園等開業準備業務
     ①伝統芸能上演プログラムの運営準備等
      ・上演演目及びシナリオ等の検討
      ・演出映像や音響技術の検討
      ・多言語解説手法の検討・上演衣装及び舞台展示工芸品の作成等
     ②体験交流プログラムの運営準備
      ・実施マニュアル作成
      ・材料、機材の調達計画の検討
      ・工芸品等の作成等
     ③各施設等の設備、機能の検討
      ・飲食物販の運営内容の検討
      ・安全確保方策の検討
      ・圏内情報案内システム、多言語ガイドシステムの導入方策の検討等
     ④広報及び誘客促進等
      ・ポスター・リーフレット、ホームページの作成
      ・旅行会社への誘客促進活動、出張公演等でのPR活動等
    2 国立アイヌ民族博物館管理運営準備業務
     ①調査研究・交流に関する業務
      ・調査研究事業の企画立案、研究機材の選定、アイヌ語表記に関する検討
      ・資料の修復・復元に係る調査研究、機材の選定等
     ②展示企画に関する業務
      ・展示に関する企画、計画、解説文の作成
      ・展示備品に関する企画、製作
      ・必要な機材の選定及びメンテナンス計画の検討等
     ③資料に関する業務
      ・資料アーカイブシステムの導入検討
      ・燻蒸機器、資料保管什器等資料管理に必要な機材の選定
     ④教育普及及び広報に関する業務
      ・博物館内外で行う公演、講習、講座等の企画
      ・博物館等に関する広報展開活動等の検討、実施
     ⑤施設管理に関すること
      ・カフェ、ミュージアムショップの企画検討
      ・必要な設備、備品等の検討等
     ⑥民族共生象徴空間の運営に関すること
      ・民族共生象徴空間の愛称、ロゴ等の検討


    アイヌ民族文化財団 /北海道は,いま国立アイヌ民族博物館の運営に関しては「年間来場者数100万人の達成」を負う格好になっている:
文化庁 (2019)


    ちなみに,文化庁所管分の「国立アイヌ民族博物館の整備及び運営準備」と「アイヌ文化振興等事業」の予算額は,つぎのように推移している:
(単位:百万円)
年度 博物館  文化 
2020 1,148 228
2019 2,796 221
2018 1,248 224
2017 1,332 209
2016 338 208
2015 248
(新規)
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