Up <強制連行される>でも<自分の意志>でもなく 作成: 2018-12-28
更新: 2018-12-28


    「虐使」の物語からは,つぎの2通りの内容が連想されてくる:
    1. 好きで虐使される者はいないから,強制連行され,そして囚われていたのだろう。
    2. 逃げようとせずそこに留まっていたのだから,「虐使」は誇張だろう。

    この連想は,どちらも当たらない。
    事実は,《ひとは,我慢によって虐使を受け入れる》である。


    「虐使」の物語は,今日だと「ブラック企業」になる。
    そしてどの企業も大なり小なり「ブラック企業」である。

    「ブラック企業」の存在が意味するところを,よくよく吟味せよ
    商品経済は,雇用を「虐使」にまで高めるのである。
    これは,商品経済のダイナミクスである。

    企業は,「虐使」スパイラルを運動するのみである。
    翻って, 虐使が無くなるのはつぎの二つの場合である:
    • 虐使が員の我慢限界を超え,組織が自壊する
    • 外部から規制が入る