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高倉新一郎 (1959), p.47
元和年間耶蘇教宣教師の報告によれば、蝦夷人が松前に持って来る産物は、
干鮭・鰊・白烏・鶴・鷹・鯨・トドの皮・ラッコの皮・
トド油・鷲羽 及ぴ 緞絹
等であった。
寛文年間の記録によると、
干鮭・熊皮・鹿皮・真羽・鶴・鯨・塩引鮭・魚油
の外、西蝦夷地では
鰊・数ノ子・串貝・ねっふ・こっひ・あざらし・えぶりこ、
東蝦夷地では
干鱈・らっこ皮・赤昆布、
それに近年鱒が加わりつつあった。
それに対して松前から与えるものは
米・酒・麹・塩・煙草・鉄類・衣料・漆器類・装身具
などであった。
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引用文献
- 高倉新一郎 (1959) :『蝦夷地』, 至文堂 (日本歴史新書), 1959
- 村上島之允 (1809) :『蝦夷生計図説』
- 小玉貞良 :『松前屏風』(福山湊之図)
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