Up | 「アイヌ」パフォーマンスは,なり手を問わない | 作成: 2019-10-25 更新: 2019-10-25 |
「アイヌ」パフォーマンスに,本物・偽物があるわけではない。 実際,現前の「アイヌ」パフォーマンスは,代々受け継がれてきたものではない。 あちこちから引いてきて,繋ぎ合わせたものである。 そして適当に形を整えたものである。 「アイヌ」パフォーマンスをしているのが本物の「アイヌ」かどうかで決める? 「アイヌの系統」?「アイヌの血」? しかしだれにも「アイヌの系統」の可能性はある。 そしてアイヌの血は,「これを残しているアイヌ系統者は,稀な存在」というものになる。 では,系統・血をしっかり検査して,「アイヌ」と認定する? まさか。 誰も求めないし,検査の方法もない。 「アイヌ観光」に「アイヌブランド」を言うのは,ヤブヘビである。 「アイヌ」パフォーマンスは,「誰がやっても同じ」「誰がやっても構わない」となるものである。 イベント主催者は, "アイヌ" でない者に「アイヌ」をさせることに何の問題もないと思う者になる。 そして「アイヌ」役に雇われる "アイヌ" も,この役を務めるのは "アイヌ" でなければならないという思いは持てない。
翻って,「アイヌブランド」のことばが出てくるのは,「アイヌ観光」が利権になっていることの証左である。 「<規制>を以て外部者参入を却け,利を独占する系」になっているわけである。
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