Up 用語 「旧土人」を差別語に仕立てる 作成: 2017-01-27
更新: 2017-03-27


    "反差別"キャンペーンは,『旧土人保護法』の「旧土人」の用語を,差別語に仕立てる。
    即ち,「和人はアイヌを旧土人と呼んで差別した」を唱える。

    「旧土人」の用語の経緯は,はっきりしている:
    それは,明治11年11月4日付本支庁宛の「第二十二号達」である:
     
    旧蝦夷人ノ儀ハ 戸籍上其他取扱向一般ノ平民同一タル勿論ニ候得共 諸取調者等区別相立候節ノ称呼一定不致候ヨリ 古民或ハ土人旧土人等区々ノ名称ヲ付シ不都合候条 
    自今区別候時ハ 旧土人ト可相称 
    但旧土人ノ増減等 後来ノ調査ニ差支サル様 別ニ取調置へシ

    この文言の中の「旧土人」は,差別語ではない。
    和人はアイヌを旧土人と呼んで差別した」は,デマゴギーである。


    実際,「和人はアイヌを旧土人と呼んで差別した」は,ためにする言である。
    "反差別"キャンペーンを行う者は,"差別" に使えそうなものを物色する。
    そして,用語「旧土人」に対し,「これは使える!」となる。
    「旧土人」が差別語でないことは文脈から明らかだが,キャンペーンを行う者は構えが前のめりの者である。
    <思考の軽薄さ>と<攻撃的気分>が合わさり,あるいはさらに<確信犯的>も合わさり,「旧土人」を差別語に仕立てる。

    "アイヌ学者" は,この類である。
    "アイヌ学者" は,「和人はアイヌを旧土人と呼んで差別した」を言う者である。
    翻って, 「和人はアイヌを旧土人と呼んで差別した」の言は,"アイヌ学者" の目印になる。