Up 「アイヌの終焉」を講ずる : 要旨 作成: 2017-03-30
更新: 2017-03-30


    "アイヌ民族" の否定は,作法として,「アイヌ」の意味を講じることから始まった。
    つぎに講じるのは,「アイヌの終焉」である。
    "アイヌ民族"派が唱える「アイヌはいまも存在する」を否定するわけである。

    「アイヌ」は,人種・血統のことではない。
    実際,「アイヌ」という人種・血統は,存在しない。
    「アイヌ」とは,「アイヌの漁猟採集生活」を生きた者のことであり,歴史区分に出てくる「アイヌ文化期」の「アイヌ」のことである。
    そして,アイヌの漁猟採集生活は終焉した。
    これは,アイヌの終焉である。

    アイヌのいた時代は終わって,いまアイヌはいない。
    「武士のいた時代は終わって,いま武士はいない」と同じロジックである。