Up 1970年代「解放」運動ブーム 作成: 2017-03-20
更新: 2017-03-20


    1970年代は,「解放」運動ブーム期になった。
    この期には,主観的 "解放のための実践行動" のいろいろな出来事/事件が起こった。
    「アイヌ解放」では,つぎのような出来事/事件がある:
       1972-03   北海道放送 (HBC) のTVドラマに抗議(ウタリ協会石狩支部 小川隆吉ら)
     1972-08 第26回日本人類学会・日本民族学会連合大会で,抗議行動(太田竜・新谷行・結城庄司・成田得平・山本多助)
     1972-09 シャクシヤイン像事件(太田竜・新谷行・結城庄司)
     1972-10 旭川風雪の群像,札幌北大資料室同時爆破事件
     1973-01 静内町ステッカー事件
     1973-02 静内町役場前座り込み
     1973-03 社会党道本部のアイヌ問題審議会設置の動きに,抗議 (アイヌ解放同盟)
     1973-03 北海道放送 (HBC) のTVドラマに抗議(成田得平)
     1974-03 白老町長襲撃事件

    また 1974年は,施設,記念碑/像に対する損壊・汚染・落書きの小さな事件が,特に集中した年である。
    こうなるのは,「解放」運動が素人参加の運動であり,「解放」の中身には思考停止している者たちの運動だからである。
    彼らは,自分なりの思いで,「アイヌ解放のための個人主体的実践」を<事件>に表現する。
    《児戯に等しい事件が相次ぐ》状態になるのは,このためである。