Up アイヌの定義 作成: 2019-02-13
更新: 2019-02-17


    "アイヌ"イデオロギーは,その政治的思惑から,「アイヌ」を「北海道先住民族」の意味にしようとする。
    また「北海道先住民族」としていまも存在していることにするために,「アイヌ」を「血筋」の意味にしようとする。
    しかし,「先住民」の概念も「同系血筋集団」の概念も,立つものではない。

    「アイヌ」の意味は,「アイヌ文化を生きた者」になるのみである。
    アイヌは,アイヌ文化の終焉を以て終焉する。
    かくして,アイヌは過去の存在である。

島田元旦 (1799)

    アイヌとは,「現在にいる」を言い出せば,だれがアイヌなのかわからなくなるというものである。
    「先祖のうちに少なくとも一人<アイヌ文化を生きた者>がいる者」──「アイヌの子孫」──の拡がりを想ってみよ。
    拡散を明治以降に絞って想っても,アイヌの子孫は日本中に拡散し遍在していることになる。
    "アイヌ" を自称したり,手当を受けるために "アイヌ" を申告している者だけが,「アイヌの子孫」ではないのである。
    「アイヌの子孫」とは,みなが「自分もそうかも」と思うべきものである。

    「先住民族」立法に簡単になびいてしまう国会議員には,この「拡散」を頭に想い浮かべられるようであって欲しいのだが,現実はそうはならない。