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萱野茂「おのおのが信じた路」
貝沢正『アイヌわが人生』, 岩波書店, 1993. pp.279-284
‥‥‥平取町議会議員になっての初仕事は、平取町に利子補給をさせてアイヌの家の建て替えを推進させたことでした。
その一翼をになったのはアイヌの建築屋カイケンこと貝澤輝一で、建てた軒数は平成4年までで51軒ということです。この数字はカイケンの仕事の分のみですが、この制度を利用したアイヌの家は平取町内で100軒近くになるでありましょう。
農協の理事の時代には、アイヌの土地が借金のために農協に取られそうになると、自分の山や畑を担保に入れて信金から金を借り、その金で何人もの土地を本人の手に取り戻させるなどなさったものです。
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鳩沢佐美夫 : 「対談「アイヌ」」(1970)
『沙流川―鳩沢佐美夫遺稿』収載, pp.153-215.
pp.164,165.
先の国会資料を提供してくれた貝沢正さん (町議・ウタリー協会理事) も嘆いていたが、
「 |
アイヌ人はまったく考える能力がない。
国から3億円出ているというが、地方自治体も3億の上積みをすることになっている。
してみると、6億円のアイヌ対策費ということだが、政府の発表どおり5千世帯で割ったとしても一世帯 12万もの恩恵に浴したことになっている。がはたしてどうか‥‥‥」
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