Up Nevsky, Nikolai, 1892-1937 作成: 2016-12-31
更新: 2019-11-21


  • 著作
    • The Ainu Folklore: Research, Texts, and Translagtions.
      • Moscow, Nauka Publishers. 1972
      • エリ・グロムコフスカヤ 編・魚井一由 訳『アイヌ・フォークロア』, 北海道出版企画センター, 1991.

    • 岡正雄[編]『月と不死』(平凡社東洋文庫 185), 平凡社, 1977
      • 加藤九祚「解説──ニコライ・ネフスキーの生涯」, pp.261-351

  • 参考Webサイト・参考文献

      村山七郎『アイヌ語の起源』, 三一書房, 1992. pp.1,2
    [浅井] 先生が大阪外国語学校 (現在の大阪外国語大学) で言語学の教授をされていたころ, ロシア語の講師であったネフスキーをさそって台湾に行かれたことを, 先生は私に話された。
    そのネフスキーはツォウ語を現地調査, 1935年にソ連科学アカデミー出版部から『ツォウ語諸方言の資料」(原文はロシア語) を出版した (土田滋, \“Reconstruction of Proto-Tsouic Phonology 原始ツォウ語音韻の再構", 東京外国語大学AA研,1976年 より41年前)。
    大阪外国語学校に移る前, 小樽高等商業学校のロシア語講師であったネフスキーは, アイヌ人をインフォーマントとしてアイヌ語を調査研究し, 1935年にレニングラードで『アイヌ・フォークロア』(原文ロシア語。魚井一由による邦訳は1991年, 北海道出版企画センターから出版された) を出版した。
    彼はツォウ語 (のひとつ) を現地調査したわけであり, そのようにアイヌ語とツォウ語を研究した学者は他にいなかった。
    浅井恵倫先生はネフスキーと親しかったので, アイヌ語と南洋語との関係についてネフスキーから意見を聞いたかどうか, 浅井先生に質問しなかったことを, 私は今残念に思っている。