Up 国・道を相手取りサケ漁権利提訴 (2020-08-17) 作成: 2020-01-14
更新: 2020-08-18


      読売新聞 北海道版, 2020-08-18
    アイヌ「先住権」
    浦幌の団体提訴
    サケ捕獲巡り
     河川でのサケ捕獲は先住民族が持つ権利「先住権」に当たるとして、浦幌町のアイヌ団体「ラポロアイヌネイション」(旧浦幌アイヌ協会) が17日、国と道を相手取り、法律などで規制されずに漁ができることの確認を求める訴訟を札幌地裁に起こした。 原告の代理人弁護士によると、アイヌが先住権の確認を求める訴訟は初めて。
     水産資源保護法は河川でのサケ捕獲を禁止しており、道規則ではアイヌが伝統儀式のために捕獲する場合は許可制としている。 これに対し、原告側は訴状で、十勝川下流には複数のアイヌの集落があり、明治時代まではサケ漁を行っていたと主張。近代の法整備で禁止された経緯があり、「刑罰を科されることなくサケを捕獲することはアイヌの経済的自立のために重要だ」などと訴えている。

    上の記事中の「(旧浦幌アイヌ協会)」について:
    「浦幌アイヌ協会」は,北海道アイヌ協会の十勝地区浦幌町の支部名。 北海道アイヌ協会の執行部は政府/自民党寄りで,浦幌アイヌ協会は共産党系。
    アイヌ協会支部としてこの訴訟を起こすのは,アイヌ協会の内部矛盾となる。
    よって,組織を改称して訴訟を起こすというふうになるわけである。