Up 「復興・防災」批判 : 要旨 作成: 2019-03-20
更新: 2019-03-20


    今日,「復興・防災」は絶対善である。
    「復興・防災」は,神が絶対の時代の神である。

    絶対善は,圧制を敷く。
    この圧政に潰されるものは,理性である。
    したがって理性は,作用に反作用が応じるように,絶対善に際してはこれを批判し却ける構えをとるものになる。
    科学が神を批判する格好になるのは,このためである。
    文学や批判哲学がしばしば神を批判する格好になるのは,このためである。


    裸の王様を見て,大人は王様の衣装を褒めそやす。
    そうしない者は<人でなし>だからである。
    このときひとりの子どもが「王様は裸だ!」と言ってしまう。
    <子ども>だからである。

    文学や批判哲学は,<人でなし>である。
    科学は,<子ども>である。


    「復興・防災」は,裸の王様である。
    だれもが裸を見ているが,<人でなし>にならないために,衣装を褒めそやす。
    この窮屈から解放されるためには,<人でなし>になる必要はない。
    <子ども>になればよい。
    本論考は,これを試してみようとする。