Up 参考 :「放射線殺菌」 作成: 2016-04-28
更新: 2016-04-28


    低線量被爆では,これが原因で障害を発症する者の出現が推量される。
    一方,障害の現れない者が歴然と存在する。

    これの説明は,「確率的影響」である。
    障害発生を,「弾の当たり所が悪い──不運」で考える。
    そして,「被弾の急所」として,DNA とか酵素とか幹細胞とかが挙げられる。

    低線量被爆における「被弾の急所」の現場を押さえた者は,いない。
    「被弾の急所」は,他のことから類推される。
    例えば,「放射線殺菌 (ガンマ線滅菌)」がある。
    ──但し,これは高線量照射である。

    「放射線殺菌」の「菌」は,単細胞生物である。
    単細胞は,「急所」が放射線に直接曝される場合である。
    実際,γ線の照射は,これを殺すことができる。

    この場合,「DNA への作用・影響」が観察される:
      例えば,塩基成分のチミンが連続している箇所が,結合され離れなくなる──これは,DNA の損傷。

    また,「水の解離──OHラジカルとHラジカルに解離」が観察される。
    OHラジカルとHラジカルは,これの強い反応性により,いろいろな分子に作用する。
    そして,「急所」もこれらの中に入ってくるというわけである。

    参考 : Wikipedia (「ガンマ線滅菌」)
    Wikipedia (「ラジカル」)