Up 「雑巾拭き・液剤散布」 作成: 2020-04-09
更新: 2020-04-09


    「ウィルスは,この実験環境において,この液体にこれだけの時間浸すと,壊れる」が知られているとする。
    「専門家」とは,これを以てつぎのように唱える者である:
      「この液体を浸した雑巾で拭き掃除せよ
       この液体を戸外で散布せよ
       ──これはウィルス駆除の方法になる」

    しかし問題は,つぎのことである:
      この液体をウィルスに命中させ,そして液体の中にウィルスを必要な時間だけ留める方法は?
      見えないものにどう命中させる?
      そして,雑巾がけ・液体散布が「液体の中にウィルスを必要な時間だけ留める」の方法になるのか?
      しかも雑巾がけ・液体散布は,全範囲の極々一部を選んでやるだけのものだ。それに何ほどの効果が?

    ところで「この液体」とは?
    アルコールの類をいっている。
    インフルエンザやコロナウィルスは,エンベロープと呼ばれる脂質二重膜を外套にするタイプのウィルスである。
    「専門家」のロジックは,「アルコールは脂質を溶かすから,アルコールで拭けばウィルスは壊れる」である。
    彼らは,ウィルスを(ほこり)かなんぞのように思っているわけである。
    スケール感覚がどうにもおかしいのである。


    「雑巾拭き・液剤散布」
    「何もしないより,信じて何かをする方がよい」とはならない。
    それは,迷信を拡散する行為である。