Up 「新型」であるとは,薬が無いということ 作成: 2020-05-04
更新: 2020-05-04


      読売新聞, 2020-05-04
    現場の医師「治療手探り」
     新型コロナウイルスによる死者は2月中旬に国内で初めて確認され、4月8日に累計100人を超えた。 その後はほぼ連日2ケタ台の死者が新たに確認され、5月2日は1日あたりとしては最多の31人に上るなど、急増している。
     重症患者の治療にあたる国立国際医療研究センター(東京)の大曲貴夫・国際感染症センター長によると、熱やせきなどの症状が出た当初はそれほど重症ではなくても、発症から1週間程度たったころに急激に悪化 するケースがあるという。
     重症患者の治療では、抗ウイルス薬を投与し、酸素吸入や点滴で回復をサポートする。 大曲氏が担当した事例では、糖尿病の持病がある患者で、ウイルスによって肺の働きが低下していく中で心臓や腎臓といったほかの臓器の働きも落ちていき、一気に症状が悪化した人がいたというU
     治療法も確立されておらず、大曲氏は「どの治療薬が本当に効くのか分からず、手探りの状態。悩みながらの治療が続いている」と明かす。
     さらに大曲氏は、死亡当日や翌日以降に陽性と分かる人が目立つことにも着目し、「理想は、発症から1週間以内に診断ができる体制を整えること。そのためにはPCR検査の拡充が必要だ。また、ホテルや自宅で療養している軽症者の経過観察は慎重かつ丁寧に行い、容体に変化があればすぐに病院で治療できる仕組み作りも重要となってくる」と話している。


    「新型コロナ」の「新型」には,「薬が無い」が含意される。
    治療法は無いのである。
    翻って,「医療崩壊」のことばは,専ら「患者数の増加」を危機にすることで,「治療法が無い」を隠蔽する。

    新型コロナの薬の開発は,時間がかかる。
    いまは,別のウィルスの薬を「もしかして効くかも」的に試している状態である。
    「レムデシビル」とか「アビガン」とかいくつか名があがっているが,十分な臨床試験を通っているわけはないのである。


    そして抗ウィルス薬の類は,もともと大きな効果を期待するものではない。
    しかも,「副作用」の心配がある。

    「新型コロナ」で重症化する者は,高齢者と持病持ちに集中している。
    そして彼らは,薬の効果を期待するよりも「副作用」の方を危惧せねばならぬ者である。